実家の母から頼まれた。
「庭の木を切ってくれないか?」
どうやら木が邪魔で畑に陽が当たらなかったり、木から虫がたくさん落ちてきたり、今までさんざん苦しめられてきたらしい。
業者に頼むと(我が家の庭の木の高さからして)費用は25,000円くらいが相場らしい。
ちなみに【伐採110番】で無料で費用を計算できる。
今回、息子(俺)が優秀な電動ノコギリ(マキタ)を持っているのを知っている母は、業者に頼まず俺に頼んだってわけだ。
まあ楽しそうだったので、承諾。
そしてわざわざ雨の日に決行した。
木の伐採方法(やコツ)については記事中盤あたりで説明している。
ちなみにリョービの電動のこぎりの方が安くて軽くて使いやすいと思う(てかやっぱコードレスが強い)。替え刃もセットでついてくるし。
おすすめの電動のこぎりを見たい人はこちら
あと、切れない手袋をして作業する事をおすすめする。
軍手 防刃 防刃手袋 作業用 手袋 作業グローブ 切れない手袋 耐切創手袋 サイズ M
ターゲットとなる木
実家の庭はかなり広く、草木が生い茂っている。
何本か木が立っているが、今回依頼された木は一番手前の木だ。
近くに寄ってみると
ちょっとわかりづらいかな。
木の太さは一番太い所で直径20cmくらいで
高さは5メートルを悠に超える。
ちなみに登った時の全体はこんな感じ。
危ないのでそれ以上は登らず、この位置を基本に作業をすることとした。
(建物2階の高さくらいあって怖かった。)
ほら結構高いでしょ。
使う道具
今回使うのは「電動ノコギリ」のみ。
作業時間が未知であったので、充電式ではなく電源接続する電動ノコギリだ。
ただ電源コードが2mくらいしかないため、家のコンセントから電気を引っ張ってくる用の延長コードが必要だった。
用意し忘れていたが、運よく実家にあったため、難を逃れた。
20mの線なので、十分な長さだ。
今回天候が雨であったため、傘を被せた。
あと用意しておきたいのは、「替え刃」
刃は意外と簡単に曲がったり折れたりするので、予備は絶対必要。
がっつり木の伐採をする場合はチェーンソーが必要なので、用意しておく必要がある。
⇒「リョービのチェーンソー」
さあそれでは早速取り掛かろう。
木を切る手順
木を切る手順と言っても単純明解だ。
登る→切る→降りる
さらに「切る」を細かく言うと
メインの幹の伐採をする際に邪魔になる周りの枝や幹を切り落とす。
それからメインの幹に取り掛かる。
つまりこういう事。
メインを切ろうとしたところ、邪魔な幹があったので、それを最初に切り落とした。
木を伐採する時の注意点
いくつか注意点があるので、マジで注意する。
昇り降りは慎重に
電動ノコギリを片手に持ったまま昇り降りをする。
思いもよらない電源ONに十分気を付ける。
心配であれば刃の取り付けは登った後にしても良い。
切り落とす方向を計算する
木の幹を切ったらどちらに倒れるかちゃんと考えてから実行する事。
人がいないところに倒れる様にするのは当たり前だし、建物も避けなくてはいけない。
もしこんなデカい木が建物に倒れたら、余裕で建物が壊れる。
細い枝くらいなら単純に切ってしまっていいが、太い幹となると話は違ってくる。
木の伐採方法(倒す方向をコントロールする方法)についてはこの後説明する。
周りに建物があったり、倒れる場所が全くコントロールする自信がないなら、自分で伐採するのは諦めることをお勧めする。
建物壊して賠償金をウン十万払うことになるのなら、最初から業者に依頼して数万円で済ませた方が、よっぽど合理的だ。
作業中落ちないように
普通のノコギリと違って電動ノコギリは両手を使う。
そのため、切っている最中又は切り終わった瞬間にバランスを崩して落下する可能性がある。
踏ん張れる場所・バランスのとりやすい場所をキープする事を意識しよう。
木の伐採方法(切り方)
ここで簡単に木の切り方について説明しよう。
狙った方向に木を倒すためには、木の傾き、風、切り方…様々な要素が関係してくる。
今回は木の切り方だけに注目してみる。
受け口と追い口
何も考えずに木を切ると、倒す方向をコントロールできないし、さらには刃が木に挟まる可能性もあったりして非常に危険だ。
ここは先人の知恵をお借りして、木の伐採をしていこう。
図のように倒す方向に「受け口」と呼ばれる切り込みを入れてから、「追い口」と呼ばれる切り込みを入れていく。
コレが倒す方向をコントロールできる一番安全な方法。
受け口は木の直径の4分の1(くらい)になるようにする。
受け口と追い口の間には直径の10分の1くらいの幅を空けるのが重要。
この幅のことを「ツル」という。
ツルを支点にして木が倒れる。
ツルを作ることによって、木が裂けるように倒れる事を防ぐことも出来る。
とにかく覚えておこう。
最初にしっかりと受け口を作って、次に追い口を徐々に作っていき、あるところまで来たら木が倒れだす。
という流れだ。(こうすることでノコギリやチェーンソーの刃が木に挟まるという悲惨な事故も防げる。)
作業開始
ブログ用にカメラでカシャっ。
上を見上げるとこんな感じ。
さあやろう。
どごごごっごごごごーきゅいーーーん!
カシャっ
カシャっ
そしてついに・・・
ズドーーーーンッ!
畑に落下ー。笑
畑のバジルがひとつ被害にあったが、他は何とか大丈夫だった。
取りあえずケガもなく終わってホッとしたのが正直なところ。
切った後の木の処理
俺は落とした木をさらに細かく切っていき、母がそれを運ぶ。
取りあえず奥に置いておいて自然風化を待つことにした。
ちなみに奥もうちの土地だから放置しておいても全く問題ない。
そういった場所が無い場合の木の処分方法は、小さく細かく切って燃えるゴミとして出すことも可能だ(地域によるから確認してから出すこと。)
替え刃が活躍
今回替え刃が活躍した。
というのも、伐採作業中になんと、電動ノコギリの刃が折れてしまったのだ。
根元からガッツリ折れてしまった。
でも買っておいた替え刃があるので、これを装着する。
替え刃が鉄工用と書いてることに気づくが、問題なく装着できた。
替え刃には助けられた。よかった。
最後に
今回、総作業時間は2時間くらい。
(1時間半伐採、30分落ちた木の切断と運搬)
木の伐採をやってみて思ったことは「とっても危険だな」って事だ。
だからこそ安全対策をしっかりして、安全第一でやるべきだなと思った。
過信せず、無理そうだったら業者に依頼する事。
業者に依頼するとお金がかかるが、メリットとしては安全なこと、そして(伐採後の木の処理含め)手間がかからないことだ。
依頼すれば家でのんびりしている間に木が伐採されて理想の庭になるのだから、お金を出す価値は十分にあるだろう。
見積もりまでは無料なので、その見積もり料金を出してもらって依頼するかを考えるっていうのも一つの手だ。
木を丸ごと抜きたいっていう人は、切れるところまで切った後、切り株を掘り起こして除去する必要がある。
その場合、「切り株の撤去方法!根こそぎ除去 part.1」を参考にしてほしい。
ちなみに伐採をするのに一番効率がいいのはチェーンソーだよ↓↓
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