嫁とは出会ってから5年くらい友達だったのだが、その後急接近して付き合う事となった。
嫁は今38歳で俺より年齢が10個上。
付き合う=結婚の気持ちで付き合った。(まあそれですぐプロポーズして結婚したのだがその話は後日)
それが去年の6月の事で気付けばもう1年が経った。色々あったが、何とかここまでやってこれた。といってもまだまだこれからである。
嫁は付き合って1年記念なんぞ覚えていない性格
嫁はサバサバした性格でどっちかと言えば俺の方が女っぽい。
(どこどこ遊びにいこーとか、ふたりでなんかしよーとか、くっついていようとか。)
嫁は一人で出かけるのが好きだったり、恋人とべたべたするのがあまり好きではないようで、記念日なんかも一切覚えていないタイプの人間だ。
俺はマメなので、いつ付き合ったかやプロポーズの日を覚えているし、誕生日にはお祝いをし、クリスマスにはプレゼントをあげ、などなどイチイチなんかやりたがりの人なのである。
嫁は付き合った日なんてどうせ覚えていないのは明らかだったので、俺から一方的にお祝いをして終わりにする事にした。
付き合って1年記念日の計画
車で5分のところに花屋があるのでそこで花を買ってプレゼントする。
「勝手に祝ってるだけだから気にしないで」とでも言って花をプレゼントすればあまりプレッシャーを感じないでいてくれるであろうか。
もし「え、付き合って1年ごときで祝わなきゃいけないの?めんどくさっ」って思われたら嫌なので、さりげなくプレゼントを渡し、それにてお祝いは終了させる。
本当に簡単な計画だが、色々なことを想定して悩んで考えてしまうものだ。
当日
日曜日、朝9時に目覚めた。
嫁も一緒に起きて子どもをあやす。
俺は庭をいじったりパソコンをいじったりした後に、10時半頃作戦へ移った。
「近くのホームセンターに苗買ってくるから」
畑に植える苗も買いたかったので、苗を買った帰り道に花を買うことにした。
花屋にて
大人になってから母の日等のプレゼントに花を買うことが多くなり花屋に行く機会が増えたが、いまだに慣れない。俺がいるべき場所ではない気がする。
店員に何を買いに来たか聞かれるが、あたふたする。俺。
ごもごもと説明したら今度は「いくらぐらいにする?」と聞いてきた。
全然相場が分からんし、いくらでどのくらいの大きさの花束が出来上がるのかが全く想像できないので、ジェスチャーでこのくらい、と表した。
それで理解してもらって1,000円で作ってもらうことになった。
4種類くらいの花があってなかなか綺麗だ。
家に帰って、花を渡す
車の中で色々しゃべるのを練習したが、なかなかうまくいかないし何をしゃべるかすぐ忘れてしまう。
家の駐車場についてしまったため、もう勢いで行くことを決心し、家の中へ向かう。
「付き合って1年・・・たったから、めでたいなーと思ってっ」
「はいっ」と花を手渡した。
やはり付き合って1年なんて考えてもいなかったみたいで、不意を突かれた顔をしていたが、驚き嬉しそうな表情にも見えた。
言葉は少し足りなかったかもしれないが、なんとか渡すことが出来たので、その場を逃げ出すように庭作業を始めてしまった。俺。
昼過ぎから2人で出かける予定があったので、それに間に合うように、庭作業を素早く終わらせて、俺はランニングに出かけた。
嫁からのプレゼント
昼間の用事を済ませて、家に帰宅したのは結局午後5時頃だった。
すると、嫁から「あ、お返し作ったから」
え?
なんも期待していなかった俺はテンションが上がった。
特大プリンである。まさかの。
前に一度小さいプリンを作ってくれたことがあって、それがおいしくて「うめーどんぶりでくいてー」って言ったのを覚えてくれていたのだ。
非常にうれしかった。ありがとう嫁よ。
カラメルソースも作ってくれていたので
たーっぷりかけて・・・
ぬおーうまそー
ラーメンのどんぶりいっぱいのプリンなんて初めてだ。
特大プリンとの対決
プリンと言っても普通のプリンではなく、牛乳プリンだ。
ものすごいやわっこくて、豆腐の様だ。
なかなか減っているのが分かりづらいが、ちょっとずつ沈んでいるのがお分かりだろうか。
1日で食べるのももったいないので(ていうか食えん)
半分くらい食べて次の日に持ち越すことにした。
嫁も食べたようで随分と減っていた。
嫁は、もうちょっと硬くすればよかったーと言っていたが、このトロトロプリンも十分うまい。
俺はモリモリと食べ続け、ついに
完食である。
特大プリンを食べた感想は「うまいが、小さな容器に入れて食べた方がプリンの大切さがわかる。」という事である。
やっぱ好きな物は腹8分目くらいにして、まだ食べたいなーくらいで終わらせるのがポイントであろう。
味もおいしかったし、幸せ一杯のプリンで、おなかも気持ちも10分目まで満たされた。
最後に
やはり記念日はいいものだとしみじみ感じた。(しょっちゅうあるのは嫌だけど)
嫁がどう考えて言うかわからないけど、今後もサプライズ的に何かを渡していきたいと思う。
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