今回は大根の栽培方法について画像付きで解説していく。
大根はビタミンAやC、消化を助けるジアスターゼなどを豊富に含む、和食に大活躍の野菜。
俺は特に大根の煮物が好きなので、今回収穫した大根は主に煮て調理した。
では大根の栽培方法について見ていこう。
畑づくりについて
畑はできるだけ深くやわらかく耕し(20~30cmくらい)、小石を取り除いておくこと。(大根の根は土の中に深く伸び、石など障害物に当たると二股に割れたり変形してしまう)
もし排水が悪い場合は高うねにすること。
排水が悪くなければ、特に高くする必要はない。むしろ高くしすぎると土が乾き過ぎて虫が付きやすくなる。
ちなみに畝を作る場合、うね幅は60~120cmで高さは10~30cm。
大根は酸性に強くないので、元肥を主体として、平方メートル当たり石灰質肥料150gと化成肥料150gを施し、深く耕すとともに元肥は前年から入れておき土づくりしておくとより良い。
俺はメンドクサイから1、2週間前くらいに土と石灰質肥料をよく混ぜ合わせておいただけ。
本来は堆肥と肥料を種と種の間に施したりする。
大根の栽培時期と栽培のポイントについて
種まきの時期は以下の通り
夏どり:5月上中旬
冬どり:9月中旬
2~3月に種まきする場合のポイントはトンネルとマルチをすること。
というのも大根は冷涼な気候を好み低温にも強いが、根は凍害をうけやすいからだ。
1カ所につき4~5粒まき、株間は20~30cm程度にする。
種をまいたら土を1cmほどかけて水やりを忘れずにする。
一週間後、様子を見てみると発芽していた。通常は2,3日で発芽する。
後述するが本来なら一旦ここで1回目の間引きを行う。
今回(めんどくさがりの俺は)本葉4~5枚の時の間引き1回だけ行う。
ちなみに本葉4枚くらいのころから根の肥大が始まるので、土が乾いたらしっかり水をかけることを忘れずに。
間引きを行う
間引きは以下の3回おこなう。
2回目:本葉2~3枚の時に2本にする
3回目:本葉5~6枚のころに1本にする
葉の形の悪いものや葉の色の濃いもの、病虫害に冒されているものを取り除く。
こうした複雑な間引きをするのは、大根は直根性で移植などができないため。(俺はしたが。)
間引き菜は即席漬けやみそ汁の実にして食べることができる。
3回目の間引きが終わった直後から2回くらい、追肥と土寄せを繰り返す。
やり方は化成肥料などをうねの両肩においてその上に土を軽く盛る。この時の注意点として、大根の葉の中心が隠れないようにすること。(生長点を隠してしまうと成長しないため)
こんな感じに手で抜いても良いし、はさみでちょん切っても良い。
手で抜く場合は残したい芽はしっかり手で押さえて抜けないようにしよう。
抜けた。この調子で続けます。
僕の場合、この間引き菜を違う場所に移植。
せっかく間引きしたのにギュウギュウになってしまった。(が結果的にちゃんと収穫できた)
3日後、大根たちが干からびていた
大根たちに元気がない。
間引きして移植した間引き菜は枯れてしまってるっぽい。
3日後、復活
ちゃんと息を吹き返し元に戻った。安心。
間引いて移植した株からは新芽が出てきた。
さらに6日後
しっかり順調に成長している。
まだ根の部分は膨らんできていないようだ。
5日後、根(大根本体)が膨らんできた
種まきから1か月がたったわけだが、気付けば大根らしい葉になってきて畑もモサモサしてきた。
根の部分(大根の本体の部分)も膨らみが出てきて、収穫が楽しみになってきた。
さらに1週間後
うおーーー大根だぁー!とテンションがかなり上がる。
収穫が待ち遠しい。
収穫
それではここで一旦収穫について説明していく。
収穫までの期間については以下の通り
夏どり:50~60日
冬どり:60~90日
夏の収穫は「す」が入りやすいので、間引きつつ早めに収穫するといい。
春・冬も基本収穫が遅れてしまったり土が乾いたり高温だったりすると「す」が入ってしまうので早めの収穫や土が乾かないような水やりを心掛ける。
ためしに収穫
畑全体がモサモサしてきた。
「す」が入ったら嫌なので、試しに1本収穫してみて確認してみることにした。
素人の家庭菜園にしては太くて真っ直ぐな大根が獲れた。
「す」の確認の仕方
「す」入りかどうかは葉を見れば判断できる。
大根の葉の付け根部分から3cmほどの部分を切り、その葉に「す」があれば、大根にも「す」がある。
今回は大根自体を半分に切って「す」が入っていないか確認することにした。
数本収穫する
残りの大根も数本収穫することにします。
えいーーっ
良い大根。
写真の5本+最初に確認した1本=計6本収穫できた。
残りの大根はもうちょっと土の中に置いておいてタイミングを見て収穫する。
大根の保管について
収穫量が多すぎる場合は、葉を少し切り落とし、土寄せしておくと短期間は保存がきく。
葉を切り落とさずそのまま土の中に入れておくと「す」が入って美味しくなくなってしまうので注意。
最後に
収穫した大根を使って煮物を作った。うまい、自分で作った大根は特に美味しく感じる…!
ってことで大根栽培の方法について長々と説明してきたが、大根が真っすぐ育つように土は柔らかく耕すこと、早めの収穫を心掛けて「す」が入らないようにすること、を意識すればそれなりの大根が獲れると思うので、是非やって見てほしい。
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